【子供の交通事故】「子供っぽい」行動は要注意?画像所見のない高次脳機能障害を見抜く7つのサインと「4つの鉄則」
「怪我は治ったはずなのに、なんだか事故前と性格が変わってしまった気がする…」
「もう高学年なのに、急に赤ちゃん返りしたような言動が増えた」
交通事故に遭ったお子さんの、こんな「違和感」に悩んでいませんか?
病院でMRIやCTを撮っても「異常なし」。
担当医からは「事故のショックでしょう」「様子を見ましょう」と言われるだけ。
でも、毎日接している親であるあなたの直感は、「絶対におかしい」と告げている。
もしそうなら、その直感を信じてください。
それは、初期の画像診断では見落とされやすい「高次脳機能障害」のサインである可能性が高いからです。
実は、子供の高次脳機能障害は「ただのワガママ」「反抗期」と誤解されやすく、発見が遅れることで適切な治療や賠償を受けられなくなるケースが後を絶ちません。
この記事では、数多くの子供の事故を担当してきた弁護士が、家庭や学校で親だけが気づける「隠れた障害のサイン」と、お子さんの未来を守るために親御さんが実行すべき「5つの鉄則」を解説します。
「医師が大丈夫と言ったから」と安心するのはまだ早いです。
手遅れになる前にこの記事を読んで、今すべき正しい行動を確認してください。
目次
鉄則1:医師の「異常なし」を鵜呑みにしない(医師は気づけない)
まず、残酷な現実をお伝えしなければなりません。
「救急搬送された病院の医師は、高次脳機能障害の専門家ではない」ことがほとんどです。
さらにいえば、弊所でのこれまでの事件処理の経験上、その後の脳外科、脳神経外科の医師ですら、「高次脳機能障害の専門家とは言い難い」場合が多いと言っても過言ではありません。
救命医の使命と「見落とし」の構造
事故直後の医師(脳神経外科医や救急医)の最優先事項は、「命を救うこと」です。
脳内出血や骨折など、生命に関わる異常がないかを確認するのが彼らの仕事であり、「性格の変化」や「記憶力の低下」といった目に見えない障害まで診ている余裕はありません。
また、一般的なMRI(1.5テスラなど)では、高次脳機能障害の原因となる微細な神経損傷(びまん性軸索損傷)が映らないことも多々あります。
つまり、医師が言う「異常なし」は、「命に関わる異常はない(が高次脳機能障害がないとは言っていない)」という意味だと捉えるべきなのです。
医師に悪気はありませんが、この構造的な問題により、多くの子供の障害が見過ごされています。
弊所でこれまで取り扱った案件でも、医師が「異常なし」とカルテに記載し、高次脳機能障害に気づいていない様子のカルテがほとんどです。
この衝撃的な事実を知っているか知らないかは、今後の運命を分ける非常に重要な点です。
鉄則2:家族がいち早く「異変」に気づく(チェックリスト)
医師が気づけない以上、異変に気づけるのは「毎日お子さんを見ている家族」しかいません。
事故後、お子さんに以下の様子が見られたら、高次脳機能障害を強く疑ってください。
異変に気付いて、行動を起こした家族がいた場合に初めて、高次脳機能障害の後遺障害が獲得できるのだと思ってください。
【親だけが気づける7つの危険サイン】
① 性格・感情の変化(易怒性・脱抑制)
- 些細なことでカッとなり、暴力を振るうようになった。
- 我慢ができなくなり、欲しいものを手に入れるまで泣き叫ぶ。
- 「子供っぽく」なった。(年齢相応の恥じらいがなくなり、過度に甘えたりする)
- 何に対しても興味を持たなくなった。
② 学力・学校生活の変化(記憶・注意障害)
- 事故前はできていた漢字や計算ができなくなった。
- 授業中に座っていられず、立ち歩くようになった。
- 学校の先生から「忘れ物が増えた」「話を聞いていない」と注意されることが増えた。
③ 日常生活の変化(遂行機能障害)
- 着替えや片付けなど、毎日やっていた手順がわからなくなる。
- 行っていた作業を途中で忘れて、違うことを始めてしまう。
④ 五感の異常
- 視覚、味覚、聴覚、嗅覚、触覚の5感のうち、1つないし複数に異常がみられる。
これらは「事故のストレス」で片付けられがちですが、「脳の損傷による症状」である可能性が高いです。
「おかしい」と思ったら、その日時と具体的な行動を必ずメモ(日記)に残してください。これが後に決定的な証拠になります。
特に、五感の異常については、目、耳、鼻、口等を怪我している場合、その怪我に基づく一時的な異常と誤解しがちです。
頭がい骨骨折、脳挫傷、硬膜下出血、びまん性軸索損傷等の診断を受けた場合に、お子様に上記のような異常が1つでも認められた場合、高次脳機能障害を疑ってください。
これまで弊所が取り扱った事案でも、ご家族が被害者の「異変」に気づき、「変だな」という認識はありつつも、「事故による怪我や入通院でストレスを感じているのかな」と安易に判断し、弊所に相談するまで行動を起こせなかった方が沢山います。
その他の主要な症状と学齢期での現れ方
子供の高次脳機能障害は、学校生活や日常生活の様々な場面で現れます。
- 記憶障害:
- 新しいことを覚えられない、すぐに忘れてしまう(例:先生の指示を何度言っても忘れる、宿題を忘れる)
- 昨日の出来事や数日前の記憶が曖昧になる
- 注意障害:
- 一つのことに集中できない、すぐに気が散る(例:授業中に上の空になる、遊びに集中できない)
- 複数のことを同時にこなせない、ぼーっとしている時間が増える
- 遂行機能障害:
- 物事を計画して実行することができない(例:長期の宿題を計画的に進められない、登校の準備ができない)
- 手順が分からなくなる、臨機応変な対応が難しい
- 失語症:
- 言葉が出にくい、言葉の意味が理解しにくい
- 文章を読んだり書いたりするのが難しい
- 半側空間無視:
- 片方の空間にあるものに気づかない(例:食卓の片側の皿の食べ残し、左から来る自転車に気づかない)
学校生活、友人関係、家庭での変化の兆候
子供の高次脳機能障害の症状は、日常生活の様々な場面で現れます。
特に以下のような変化が見られたら、注意が必要です。
- 学校生活での変化:
- 学業成績の急激な低下や理解力の低下
- 授業中に集中できない、指示が理解できない、板書が写せない
- 提出物を忘れる、準備ができない、忘れ物が多い
- 先生からの注意が増える、協調性がなくなる
- 友人関係での変化:
- 友達とトラブルが増える、協調性がなくなる、いじめの被害者・加害者になる
- 一方的な言動が増える、会話が続かない、空気が読めない
- 遊びの中でルールを守れない、飽きっぽい
- 家庭での変化:
- 親の話を理解しない、指示に従えない
- 身だしなみがだらしなくなる、片付けができない
- 感情の爆発や癇癪が増える、自制が利かない
- 以前はできていた簡単な手伝いができない
これらの変化は、交通事故による脳へのダメージが原因である可能性があります。安易に「性格の問題」「反抗期」「成長過程」と片付けず、専門医の診察を受けることが重要です。
鉄則3:「日常生活状況報告書」を自己判断で作成しない
これが最大の落とし穴です。
高次脳機能障害の後遺障害申請には、家族が作成する「日常生活状況報告書」という書類が必須となります。
これは「着替えができるか?」「会話は成立するか?」といった質問に答えるQ&A方式の書類ですが、質問の意図を正しく理解しないまま作成し、認定に失敗するケースがあまりにも多いのです。
「できます」を選んではいけない理由
例えば、「一人で着替えができますか?」という質問に対し、親御さんは「(時間はかかるけど)できる」と考え、「できる」の回答を選んでしまいがちです。
しかし、後遺障害認定の審査において重要なのは、「できるかどうか」ではなく「事故前との比較」です。
つまり、「事故前と同じように、スムーズに、誰の手助けも借りずにできるか」という点が重要な視点なのです。
- 「着替えの途中でボーッとしてしまい、声をかけないと進まない」
- 「シャツの裏表を頻繁に間違える」
こういった「質的な低下」や「監視・声かけの必要性」を正確に記載しなければ、「支障なし」と判断され、等級認定が降りない(=賠償金がもらえない)という最悪の結果を招きます。
だからこそ、弁護士に相談する前に、この書類をご自身だけで作成・提出することは絶対に避けてください。
一度提出してしまった書類の内容を、後から覆すことは極めて困難です。
これまで弊所で取り扱った事案においても、ご家族の方が「子供の将来のキャリアに影響を与えないように」と、実際には異常が残っているのに、全く異常がないかのように作成してしまった事例があります。
また、質問の意味もよく分からないまま、「何となく」回答を選んでしまったがため、異常がないものと判断されてしまった事例もあります。
⚠️ 書類の書き方ひとつで、賠償額が数千万円変わることも
「日常生活状況報告書」は、一度提出すると修正が困難です。
書き方のポイントや、等級認定の厳しい審査基準について詳しく知りたい方は、こちらの記事も必ずご確認ください。
鉄則4:高次脳機能障害を診断できる「適切な病院」を選ぶ
「異常なし」と言われ続け、漫然と通院していても事態は好転しません。
高次脳機能障害の疑いがある場合、病院選び(転院)が運命を分けます。
必要なのは「専門医」と「高精細MRI」
一般的な整形外科や脳外科ではなく、以下の条件を満たす医療機関を探す必要があります。
- 高次脳機能障害の専門外来がある:リハビリテーション科や精神科と連携し、子供の脳機能を評価できる医師がいること。弊所では、都道府県に1、2は存在する「県立リハ」「国立リハ」を推奨しています。
- 高精度の画像診断が可能である:「3テスラMRI」などの高解像度機器を持っており、微細な損傷を見つけ出す技術があること。
- 神経心理学的検査ができる:WISC-IV(子供用の知能検査)などの専門的なテストを行い、数値で障害を証明できること。
当事務所の強み:医療リサーチ会社・医師との連携
「どこの病院に行けばいいかわからない」
「必要な検査が漏れていないか不安だ」
そのような親御さんのために、私たち弁護士法人キャストグローバルは、高次脳機能障害に精通した「医療リサーチ会社」や「専門医」と提携しています。
- 適切な医療機関の紹介: 症状に合わせて、高次脳機能障害の診断・治療に精通した病院をご案内します。
- 検査漏れの防止: 後遺障害認定に必要なMRI撮影条件や、神経心理学的検査の種類を医師に指示し、証拠の漏れを防ぎます。
- 意見書の作成: 医師と連携し、画像所見や検査結果に基づいた強力な「医師意見書」を作成します。
これらは、交通事故に特化していない一般的な法律事務所では対応が難しい、当事務所ならではのサポート体制です。
鉄則5:症状固定を待たず、「できるだけ早く」弁護士に相談する
これが最後の鉄則です。
多くの親御さんは「治療が終わってから(症状固定してから)弁護士に相談しよう」と考えがちですが、それでは手遅れになるケースがあります。
これまで多数の相談を受ける中で、相談が「遅すぎた」故に、結果を「変えてあげられないな」と思う事例はあまりにも多いです。
早期相談を勧めるのは、「弊所に依頼して欲しいから」という理由ではありません。
弊職でなくてもよいので、「交通事故に明らかに詳しい弁護士」に相談してください。
なお、交通事故に詳しい弁護士の選び方については、以下の記事を参考にしてください。
早期相談をしなかったがために、得られるはずであった損害を逃してしまった相談者を沢山見てきているので、繰り返し早期の相談をお願いしています。
なぜ「早期相談」が必要なのか?
高次脳機能障害の立証は、「事故直後からの経過」が命です。
- 証拠の散逸を防ぐ:日々の行動変化の記録は、時間が経つほど曖昧になります。また、後遺障害認定の証拠確保のために「やらなければならないこと」「やってはいけないこと」のアドバイスをすることができます。弁護士が入れば、必要な証拠をリアルタイムで保全できます。
- 適切な検査のアドバイス:「どのタイミングで」「どの検査を」受けるべきか、後遺障害認定を見据えた戦略的な通院指導ができます。
事故発生日に相談することも決して早すぎることはありません。
できる限り早いタイミングで相談し、各お子様に合わせた必要な事前対策をしてください。
「まだ早いかな?」と思うタイミングこそが、相談のベストタイミングです。
💡 実際に当事務所が介入し、適切な認定を獲得した事例
「うちの子も同じかもしれない…」そう感じたら、まずは実際の解決事例をご覧ください。
弊所には、高次脳機能障害における多数の解決実績があります。
👉 高次脳機能障害により後遺障害2級が認定され、高齢者にも拘わらず高額な賠償金で示談した事例
まとめ:お子さんの「未来」を守れるのは親御さんだけです
子供の脳は発達途中であり、障害の影響がすぐに出ないこともあれば、成長とともに顕著になることもあります。
もし、高次脳機能障害が見過ごされたまま示談してしまったら、将来お子さんが進学や就職で困難に直面したとき、十分な補償もなく、誰も守ってあげることができません。
- 医師の「異常なし」を疑う
- 家族が変化を記録する
- 日常生活状況報告書を自己判断で書かない
- 専門の病院へ行く
- すぐに弁護士に相談する。
この5つを実践してください。
私たち弁護士法人キャストグローバルは、医療と法律の知識を駆使し、親御さんの「違和感」を法的な「証拠」に変え、お子さんの未来を守るための活動を行っています。
📚 あわせて読みたい:高次脳機能障害について
申請手続きの流れや、弁護士に依頼するメリット、当事務所のサポート体制について解説しています。
外部機関による参考情報
【無料相談】お子様の様子で気になることはありませんか?
「画像には映らないけれど、やっぱりおかしい」
そのお悩み、私たちが受け止めます。
弁護士だけでなく、専門医とも連携できる当事務所へ、まずはLINE、電話でご相談ください。
お子様の交通事故でお悩みですか?まずは弁護士にご相談ください
当事務所では、子供や学生の交通事故に関するご相談を無料で承っております。
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